【前回の記事を読む】疲れを癒やすために訪れたイエローストーン。その体験がやがて全米国立公園への挑戦に変わっていった
1 イエローストーン&グランドティトン国立公園(アイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州)
Yellowstone & Grand Teton National Park, Idaho, Montana and Wyoming
一番好きな国立公園
アメリカの国立公園で一番好きなところは、イエローストーンだ。それにはいろいろな理由がある。まず初めに、1872年アメリカで最初に国立公園になったところで、もちろん世界でも第1号のナショナルパーク(国立公園)である。
近年巨大国アメリカは良きにつけ悪しきにつけいろいろと批判を浴びるが、アメリカが一番誇りにしているのが、この国立公園である。アメリカがこれまで世界中に輸出した中で一番有意義で、地球の未来を見据えた製品?で、このあと国立公園は世界中に広まっていった。
好きな理由をもう1つ。ボクはアメリカに来てから新聞、雑誌の契約スポーツカメラマンとして生活してきた。しかし旅から旅のデッドラインに追いかけられる生活に、心も体もボロボロになりかけていた。そんな頃出会ったのがこのイエローストーン国立公園だった。
それまでにイエローストーン以外の国立公園はアリゾナ州のグランドキャニオンには行ったことがあったが、ここの観光客の混雑はスポーツ会場とあまり変わりなくただ疲れただけだった。そのとき以来、とにかくあまり人のいないところに行きたくなった。
イエローストーン国立公園は、アイダホ、モンタナ、それにワイオミングの3州にまたがっている。そして南側にはロッキーのアルプス、グランドティトン国立公園とも隣接している。
今から10数年前の初めての旅でボクは南のジャクソンホールでレンタカーを借りてイエローストーンへと北上した。
しかし「写真を撮るぞ!」と意気込んで来たのだったが全く思ったような絵を創ることができなかった。初めてのイエローストーンに惨めにノックアウトされたのである。このときの惨めさがボクを国立公園へとのめり込ませる原因となった。
以後7年かけてアメリカ全58カ所の国立公園を踏破した原動力となったところだ。
それから、春夏秋冬の全ての季節にイエローストーンに出かけた。それぞれの季節に趣があるが、真冬のイエローストーンには完全に魅了されてしまった。