私が「30年のサラリーマン人生で学んだ仕事術と、100年人生と言われている21 世紀の定年後の人生を楽しみ尽くす術を伝える」、などといったコンセプトが生ぬるく感じるようになり、まさに白紙に戻して、ゼロから書き直すことになったのであった。

高度成長期のそれはそれは勢いがあった東京都新宿区で生まれ育ち、バブル時代に仕事と遊びに熱くなった世代である私が、人生を楽しむノウハウを語ったところで、

「そりゃ、時代が違いますよ」

と時代遅れな話として見向きもされないだろう。

確かに働き方改革が叫ばれながらも、日々時間に追われ余暇は疲れた体を癒す時間となってしまっている後輩を見て、なにやら責任感に似た感情が起こるのは老婆心からだろうか。

おじさんが昔を懐かしんでも、若者が文句を言ってもなにも変わらない現在かも知れないが、変わるのを待つのではなく、変えていけばいい、成長期だろうが、低迷期だろうが、だ。

ようやく定年後、5年の期間を経て出来上がった構想が、この「生抜力®(キバツリョク)」である。

人生を楽しむために「生き抜く力」を携えましょう、というテーマである。

お付き合いください。

 

👉『生抜力®』連載記事一覧はこちら

【イチオシ記事】「今日で最後にしましょ」不倫相手と別れた十か月後、二人目の子供が生まれた…。W不倫の夫婦の秘密にまみれた家族関係とは

【注目記事】流産を繰り返し、42歳、不妊治療の末ようやく授かった第二子。発達の異常はない。だが、直感で「この子は何か違う」と…