働くことは人生の一部であり、人生を輝かせる要素の一つに過ぎないはず。
私自身仕事は好きであったが、「仕事イコール全人生」という生き方は断じて受け入れられず、働くために生きるのではなく、「自由自在に生きるために働く」生き方を目指したいと考えビジネススクールへ入学し勤労学生として2年間学び、そこで多くの手がかりを得て起業を決意することになる。
定年を起業のタイミングとし、50歳からの10年計画で動き出して改めて気づいたことが、30歳代40歳代の経験が基礎、ネタ(材料)になるということであった。
定年後の人生など無意識だった30歳代40歳代50歳までの生活が、自分自身の軸を形作っていたことを再認識することになった。
人生50年と言われた時代から人生100年、とまで言われるほど、超高齢化社会となった日本で、100年人生を思う存分享受するための秘策たっぷりの自費出版の自伝に取り組んだわけだった。
おじさんの嫌われる話題が、自慢話、昔話、説教、と言われているらしいが、私の仕事のやり方の話は「仕事術」として会社の後輩たちからの要望で定期的にセミナーを開催しており、感謝されていたらしい。少なくとも嫌われてはいなかった様子だった。
そこで後輩たちへ定年後に役立つ仕事術として伝えていきたいという考えが強くなり、苦手な作文を幻冬舎さんへ提出したという次第なのであった。
だが、そのようないきさつで2019年定年後すぐに「人生戦略」をテーマに描き始めた原稿であったが、原稿提出後推敲を重ねるうちに、パンデミックが降りかかり、そしてまさかの軍事侵攻のニュースが飛び込んできて、経済状況も大きく変わってしまった。