主な登場人物
松葉 哲造
松葉工業株式会社社長、後に会長
大学を卒業後アルミの会社での修業を経て、松葉工業に入社、アルミサッシの加工販売を始める。しかし製品加工販売に独自性が見出せないことに失望、当時不採算部門であった鉄鋳物の製造をアルミ鋳物の製造に転換、全国版企業を目指し、事業を拡大するが、バブル崩壊時の金融改革の荒波に揉まれ、塗炭の苦しみの中で、再起を期す。
仙田 守英
松葉工業株式会社専務取締役
外国語大学を卒業後、大手商社に入社、長い海外駐在を経て、本社国際部長を最後に、松葉工業に三顧の礼をもって迎えられた。松葉のよき助言者でもあり、社員のよき指導者でもある。
竹之下忠雄
松葉工業株式会社常務取締役
中卒ながら情熱と正義感で常務まで上り詰める。滅私奉公を地で生きてきた部下を叱り切れる仕事師。
野津 靖義
ひむか銀行調査役
自行の損得の前に、再建を図ろうとする松葉に生き残りを懸ける厳しさを説く稀有な男。
松葉 一郎
松葉工業株式会社 3代目社長、
入社と同時に資金繰りの厳しさに七転八倒する。
西 重孝
大学を卒業と同時に松葉工業株式会社に入社、若くして工場長に就任、生産本部長の後に常務取締役に就任、獅子奮迅の如く再生に立ち向かう。
船山 剛
松葉工業株式会社 本社工場長 再生初期の立役者。
谷川 彦一
母智丘カントリークラブ グリーンキーパー 先代の教えを忠実に守り通した男。
下田 和良
自分を時間で切り売りしない仕事の虫。仕事完遂のためには部下を蹴倒してもやり抜く情熱の男。
小場 献
大手企業の赤字子会社を数年で立て直した敏腕社長 スリランカに魅されてスリランカに赴き、スリランカ工場で現地語を操り縦横無尽の活躍。
外村紀実雄
鹿児島第一銀行から松葉工業に出向、関東工場の財務を取り仕切るが、途中放棄。
佐久 智広
松葉工業株式会社経理部長 虫も殺さぬ顔をして、と揶揄された男。