はじめに

2015年8月15日、61歳のとき突然胃の壁が破れました。スキルス胃がんの進行により、胃壁が破れたのです。

今まで体験したことのない激痛で、何も考えられず何が起こったのかわかりません。救急車で運ばれ、総合病院救命室での処置、待機、緊急手術、ICU・HCU・一般病棟での治療など今思えば悪い夢を見ていたのかもしれません。

スキルス胃がんは、転移しやすく進行が早い難治性の悪性がんです。手術ができる状態で発見されたとしても、5年平均生存率はわずか約15%~20%、胃がん全体の実測生存率の61・5%(2011-2012)と比べると暴走性のスーパー悪性がんです。

そんな中で2023年1月現在、発症から7年5ヵ月が経過しました。

私は、1977年(昭和52年)4月、地元の企業に入社してから41年間主に経理・総務・企画などの管理部門を歩んできましたが、2018年(平成30年)3月、64歳で長年勤めた企業をリタイアしました。

リタイアしたあとは、週に3日ぐらい嘱託での仕事をしております。これは金銭面もありますが、まだまだ社会とは関わっていたいし、若さを維持するには働いて少しくらいの刺激・ストレスは大事だと思うからです。

2023年1月で69歳になりました。

サラリーマン生活では、入院などを伴う大きな病気を患うこともなく仕事に取り組んできましたが、人生の後半になって初めて大病を体験しました。

もともと胃がん発症の家系ですから、いつかは胃がんになるのかな~とは思っていましたが、こんなにも早く胃がんを発症するとは夢にも思いません。