二 校友会雑誌『上宮』
校友会雑誌『上宮』
戦前の全国の旧制中学校以上の学校には、校友会というものがありました。ごく簡単にいえば、現在の生徒会などにあたるものといえるかもしれません。また、その校友会では校友会雑誌があり、定期的に発行されていました。
この校友会雑誌はその学校によって、特色や個性があり、卒業後、有名作家になった生徒が中学高校時代に作品を発表する場でもあったようです。
上宮中学校の校友会雑誌の前身と考えられる同窓会会報が発行されたのが大正十五年一月と『上宮学園九十年の歩み』には記されています。
現存する最後の号は昭和十六年三月に発行された第36号ですから、年に平均二回、年によっては三回が発行されていたようです。
しかし、昭和十六年四月に文部省の指令によって、全国のほとんどの校友会などは学校報国団に改組され、上宮中学校の校友会も同じく改組されました。
この改組のために校友会雑誌『上宮』もこの第36号をもって廃刊になったと思われます。
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