【前回記事を読む】【アート保育】「色やカタチをもっと楽しませて遊ばせようよ!」―もっと芸術を生活の隅々に入れこみたい「REIレイ式アート保育」とは?
第1章 アートと保育を考える
「アート保育」〝ART KID KERE〟という考え方
絵を描くときも自分で〝はじめる〟を意識させ、〝もうでき上がり〟と完成も自分で決める。
また、「わける、ならべる」を遊びの中でも生活の中でも、いつも美しいを意識することです。色で並べたり、カタチで並べたり、大きさで並べたりして試す遊びであり実験です。
「心の色、生きた線」で描く素描が、子供の自然な表現であることを認識し、「描きたい」を描画体験の大切なキーワードとしていきます。そのような遊ばせ方を「アート保育」と言ってもらえるようになりたいと考えてきました。
「美」の意識の磨き方
「〝アート〟な子育てしませんか?」と投げかけると、「〝アート〟って、わからない」という返事が返ってきます。しかし実は〝アート〟は、生活に身近に沢山あります。生活する周囲のものすべてが、〝アート〟作品です。なぜなら、椅子にテーブル、コップ、手帳、すべてプロダクトデザインという生活用品を作るデザイナーが作っているのですから。
若者の中にはこのような生活の中のプロダクトデザインをやってみたくて美大を目指す方々がいます。自分がデザインしたコップや椅子が日々使われているのですから楽しいですよね。ですから、ヒット商品とそうでない商品とがあるのです。ヒット商品を生み出すと有名アーティストになっていくわけです。世の中に出回っているものには、すべてアーティストがいるのです。