そこに〝アートの色やカタチ、素材〟の持つ本物の美しさを見抜く力を、ほんの少し意識できていれば、もっと素敵に自分や周囲を飾り、整理することができると思うのです。それが美意識を磨くということになるのではないかと思うのです。

美を意識した生活を意識することで、美に対する豊かな感性を育てることに繋がっていくのだと考えます。個性はそこから、育っていくと考えています(これは、実験データがあるわけではありません)。

多くの洗練されたタレントが、メディアに登場しますが、その方々の姿に憧れ、真似をします。でも真似したところで、どこかまとまりのない自分に気づくはずです。メディアに出ているタレントの方々は、その道のプロたちが、その人を商品として美しく作り上げていくために様々な技術を使い、頭の先から足の先まで、肌の色や顔立ちに合わせ、コーディネートしていくのです。

裏方のプロたちは、それぞれの〝色やカタチ、素材〟を活かし、場にあった作品(タレント)に仕上げ、そして、それぞれに商品化された価値を持たせ、経済効果を意識して一人のタレントを作り上げているのです。それは、プロたちの完璧な商品(タレント)なのです。そんなことと知っていても、完璧に真似はできないことを知っていながら真似したくなります。

しかし、そこに本物を見抜く力を持っていれば、自分なりにタレントの髪型や服装をコーディネートできて、素敵に着こなせます。

きっと、みんなそうなりたいと思っているはずです。でもそうなれない理由がそこにあるのです。どれだけお金をかけることができるかという問題からはじまります。でも、お金の問題ではないと思います。

 

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