「六処」とは、「身体の感覚器官を通した入力情報」のこと
ここでは、身体の六つの感覚器官(眼、耳、鼻、舌、身、意)によって、物というより、他人との触れ合いを通して知覚し認識する入力情報のことと考えます。
ここで「意」は、身体の感覚器官ではありませんが、感覚器官で知覚されたものを選択し注意することによって意識へと高める働きのことです。
ちなみに「意識」は、感覚器官で知覚されたものに注意を集中し(意)、脳内でのパターン認識(識)として記憶を形成する働きのことです。
乳児であれば、全身の感覚器官を使って母親の乳房を求め、母乳を味わい、乳房の感触、ぬくもりを感じているに違いありません。
もう少し大きくなれば、自分の身体の感覚でもって、他人の顔や姿、振る舞いを見て、他人の声を聞いて、臭いをかいで、味わって、他人の身体に触れ、自分の知覚でもって他人を意識します。
と同時に他人が思うであろう自分を意識するようになります。
恋人同士であれば、「愛しているよ」とか言いながら、全身の感覚を使って互いに愛し合うのではないでしょうか。
本連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。
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