どうやら私は辛さばかりを考えて親としての責任を隅に追いやっていたようです。衝撃でした。この日から子育てやり直し! 子育てを楽しいと思おうと努力しました。すると本当に楽しくなったのです。

子どもは親が手をかければかけた通りに育ち、その逆もしかり。こうして子どもとの信頼関係もできていきました。もしあの時あの言葉を聞いていなかったら、今とは違った我が家の姿になっていたのではないでしょうか。先輩のお母さんに今でも感謝です。

また、娘が小学校へ入学した時のことです。今では共働きで子育てをする家庭も珍しくなくなりましたが、当時はまだまだ子どもが生まれたら女性は仕事を辞めるのが当たり前の時代。学年主任の先生のお話の中で、「共働きの家庭に問題を起こすお子さんが多い」と言われ、ショックでした。と同時に、そうならないよう気を付けなければいけないと気を引き締めたのを覚えています。

幸い、本好きに育ってくれた子どもたちには、小さな時には偉人伝をよく読んであげました。生き方を学んでほしいと願ったからです。辛くても苦しくても頑張り続けるその姿から教えを貰い、歩んでほしい。

この頃はまだまだ男性社会でしたが、この子たちが大人になる頃はきっと女性が社会でリーダーシップをとって活躍しているはずと思い、男女の差を付けず育てました。そのせいか娘は逞しく育ちすぎて、「砂漠に置き去りにされても生き抜く子」と言われました。

私は会社経営に携わり、実に多くの人を見てきました。これからの時代を生き抜くには何が必要か? 人は生まれた時は同じなのに、なぜこのように人生に差がつくのか? と考えさせられることが多くありました。

私の目の前を通り過ぎていった人たちから見えたのは、先ず学力の差、次に経験の差。学力の高い子は考える力があるので、効率よく無駄なく物事を処理し、正確でミスが少なく、成果が上がりやすくなります。将来の職業選びの選択肢も広がります。

次に経験の差があると思います。どんな小さなことでも率先して手伝わせてもらうことで身についていきます。経験には何一つ無駄がないといわれる通り、身についたことはいつか役に立つ時が来るのです。人の嫌がること、面倒なことは誰しも避けたいことですが、率先してやること。

私のような年齢になると、それがすべて自分の財産になっていることに気が付きます。何でもできるスーパーマン?の気分です。

 

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