10月3日(土)
浅田真央

今日は庭の手入れをした。

小さな庭である。そこに良子がいろんな草花を植えている。

花壇と言うには何の整備も整理もされていない。

雑草と花が同居している。前に、雑草を除去しすぎると、結局、目的の草花も元気を失うことを発見した。

それ以来、手入れは最小限にしている。バッタやカマキリやてんとう虫がいる。トカゲも走る。蛇がトグロを巻いていることもある。私はそれらのすべてが、ヤモリ君は勿論、ムカデ君も、可愛い。私がきらいなのは蚊とゴキブリだけで、それ以外はハエも殺さない。蜘蛛などはそのデザインの見事さに、いつも見惚れる。

多くの虫や小動物が草を好む。だから基本的には、茫々と生やしてある。

ドクダミというのも、実は可愛い花である。

しかしいかにも繁殖力が強すぎる。これと、小笹。この二つは、間引いてやらないと、すべてを台無しにしてしまう。

しかし私には〝雑草〟と「草花」の見分けができない。

「草花」と言っても、園芸種はほとんどない。多くは地方の「道の駅」で入手した。あるいは旅先の園芸店である。秋明菊、オカトラノオ、名前の分からない小さなスミレ、野紺菊、ホタルブクロ、ツリガネニンジン、イヌノフグリ、ウマノアシガタ、ミズヒキ、ユキノシタ、ナデシコ、フジバカマ、ハンゲショウ、シラン、ネジバナ、三寸アヤメ、ホトトギス、ホウチャクソウ、雁金草。

勝手に生えてきたものも多いのである。購入した土や腐葉土に潜んでいたのであろう。

大体が小さな花である。都会の園芸店では入手できない。買う人がいないから、商品にならないのである。

雑草と区別がつかないので、抜いてしまったり踏んづけたりする。ところが良子は、どこに何があるか、よく憶えている。そして草の名も、よく知っている。従って私が庭の整理をするときは、必ず良子に立ち会ってもらうことにしている。監視である。

雑草と私は書く。そうとしか書きようがないのであるが、「雑草という草はない」という昭和天皇のお言葉を、

私は美しいものと思っている。

今日も久しぶりに良子と一緒に庭の整理ができて、楽しかった。

しかし良子が途中でいなくなったので部屋を覗いてみると、疲れた、と顔色が悪かった。

私は後悔した。幸い、少し休んだら、もとに戻った。夕飯の支度をしてくれた。

夜は、浅田真央の出場する「フィギュアスケート・ジャパンオープン」の実況を見た。真央ちゃんは冒頭のトリプルアクセルを決めたことによって、見事な復活を宣言した。私たちは拍手した。

良子もがんを克服し、見事に復活してほしい。