他のクラスでは、オーストラリア、中華人民共和国、ラオス、ドイツ、メキシコ、アゼルバイジャン、北朝鮮などから来ているが、全体で見ても韓国人が七割を占める。

日本人は二割弱の第二位で、男性は総合商社や都市銀行、大手メーカーの社員やインドネシア大学入学を目指している日本の高校を卒業したばかりの青年などで、女性は駐在員の奥様方が大半である。

インドネシア大学のBIPAにはいろいろな国から、様々なバックグラウンドの人が集まり、インドネシア語を勉強する目的もそれぞれ異なっている。これから授業が始まるが、おもしろくなりそうである。

インドネシア大学のホームページによると、デポック・キャンパスの面積は三・二平方キロメートル、すなわち、半径一キロメートルの円とほぼ同じ広さである。その広大な敷地にはいくつかの大きな池や熱帯樹が茂る公園、野外ステージ、大きなモスク、ユニークな図書館、そして、いたるところに花壇やベンチがある。

その中に校舎がゆったりと配置され、キャンパス内の幹線道路を学生用の無料バスが十五分間隔で走っている。

キャンパス内にはカンティーンと呼ばれるフードコート風の大食堂が点在し、それ以外に韓国料理店、洒落た欧風料理のレストラン、バリ料理のスナック、郷土料理の屋台など選択肢が実に多い。

また、いくつかのカフェもある。キャンパス内にはさらには文具店や製本までやってくれるコピー専門店、書店、生活用品の店、いくつものコンビニ、旅行代理店、銀行の支店まであり、日本の学生街がキャンパス内に取り込まれている感じである。

カンティーンと呼ばれるインドネシア大学の学食

 

次回更新は3月15日(土)、18時の予定です。

 

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