ちなみに、本書を最も読んで欲しい、筋トレして欲しいと私が思っているのは、現在進行形で部屋に引きこもっている方である。その数は百万人を超えるとされる。そんな方こそ筋トレが、最後の砦であり最初のスタート地点になるのだ。
日々充実している人は、そのままでいい。筋トレでなくて、他のレクリエーションスポーツを友だちや家族と楽しめるはずだ。筋トレが必要なのは、彼ら彼女らリア充ではない。
何をすればよいか分からず、部屋から、家から出られない。仕事をダラダラしているだけ。社会的弱者の自覚がある。昼夜逆転生活。何かをする気力も無い。自分の生きている意味が分からない。そんな現状を打破できる、これが筋トレの真の存在意義なのだ。
ではまず、筋トレがどれほど、「今のあなた」を救うことができるのか、これについて語らせて欲しい。
第1章
1-1.筋トレは合法ドラッグだ
さて、あなたは「そもそもお前は誰だ」「何故そんなに筋トレを推すのだ」と思っているかもしれない。そのため、『筋トレをしてきた著者』について軽く自己紹介しておく。
私は高校時代に筋トレと出会った。当時、私はヒョロガリであった。とても痩せ型で、まあ長距離走が好きだが運動は得意ではない。しかし、筋トレを始めたら、2年で25キロ近く体重が増えた。ベンチプレスは50kgから150kg以上に。
といっても、この記録がスゴイのか、今は聞いても分からないと思う。実は年齢別の日本記録なのだが、別に気にしなくていい。痩せ型でも筋肉は付く、ということだけ知っておいて欲しい。
次回更新は2月24日(月)、11時の予定です。
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