6つの大切なこと その1「健康」

健康について① 腸内細菌・食事・寿命との関係
脂質異常症、糖尿病、高血圧症などの生活習慣病にならないことに留意する

長寿地域の一つである京丹後市と都市部の京都市の年齢と性別をマッチさせた51名の被験者を比較したところ京都府の地方都市と都市部では腸内細菌叢(そう)に有意な差があることが示唆されました(Yuji Naito et al., J Clin Biochem Nutr 65(2): 125-131, 2019)。

内藤裕二教授(京都府立医科大学)によると、食習慣や生活環境の変化、運動習慣の有無など、様々な環境の変化で腸内細菌が増えたり減ったりして、人生の間で腸内細菌のバランスが変わっていくというのです。腸内細菌のバランスを整えるのも長寿に重要な役割を担っているのです。

腸内細菌のバランスも健康に重要ですが、腸内細菌叢は食べるものの影響を受けることは想像に難くないと思います。ということは、食べるものを工夫すれば、腸内細菌のバランスを整え、長寿を期待できることになります。糖質制限を始めてから、腸内細菌叢が変化したようで、規則的だった腸の活動に変化が見られたのが気になっていました。

ところが、毎朝375グラムのヨーグルトを半分食べるようになってから、腸が活動的になり便の調子が大変良くなりました。ヨーグルトは自分の腸に合うマイ乳酸菌を見つける必要があるようですが、たまたまか相性は良いようです。日本人の腸内細菌叢を詳細に評価し、生活習慣や各種疾病との相関を明らかにすることができれば、腸内細菌叢から健康状態をチェックできるようになるでしょう。

それでは、食べるものを工夫するのにはどうしたらよいのでしょうか。栄養バランスが重要だと言われていますが、多くの人は皮下や内臓に脂肪を貯め込んでいるので、巷で言われる炭水化物、タンパク質、脂肪の割合は再考が必要であると思います。

糖質を制限して、カロリーの不足をタンパク質で補充するのが、体の脂肪の有効利用に繋がります。糖質制限とランニングで体重が7~8kg減少し、ウエストが引き締まったのですが、脇腹には未だ余剰な脂肪を蓄えています。まだまだ脂肪の余力はあるようですが、この辺が「楽をせず無理をしない」落とし所かもしれません。