混迷する世界での下日本の立ち位置は、昔から付き合いがあり、いま軍事・人口大国になっている中国と海を隔てて存在する隣国です。一方で日本は、歴史や文化が異なるものの経済、軍事大国のアメリカと海を隔て、同盟関係を結んでいます。
そのアメリカと中国は、アメリカが資本主義、中国は社会主義体制となっていて政治、経済体制が異なっており、ギクシャクした関係になっています。
アメリカと中国の対立、多様化する世界、そして宗教が絡まるグローバルな世界。最近はロシアのウクライナ侵攻等も加わり、不穏な世情情勢になっています。この様な混乱した状況下、国連が機能マヒに陥っており、世界で第3次世界大戦が起こってもおかしくない危険性さえあります。
だが、私たちは核のある世界での世界大戦だけは、是非避けなければいけない命題になります。私は混迷するいまの世界は、過去の米ソが対立した冷戦でなく、「新しい冷戦の時代」に入っていると、見立てています。
最近の不穏な世界状況を受け、本書のタイトルを「仮説社会の欧米、枠社会の日本」とし、カリスマの有無を通して日本と世界、特に日本と欧米のギャップを追い、日本が持つ特性を活かして、これから日本が進むべく方向と日本人の幸福論をしたためてみました。
私は日常の会話でも色々なケースで人と話をしていますが、私の話は「意外性があるが、成程もある」とよく言われます。だが、話に意外性があっても、結論が成程となっていれば、私の主張は道理がある事になります。
本書の最後の第5章では私の体験と特性を絡めて話していますが、人の生き方は十人十色あるものです。人は色々な生き方をして生きていますが、私は色々ある人の生き方の中にその人の特性があると見立て、人が自分の特性を掴んで生きる大切さを話しています。
身近にある自分の特性ですが、一方で特性は内性的な処がある事から掴んだり理解する事が難しい処があります。身近にある特性、一方で掴むのが難しい特性。私の話がやはり難しく意外性のある話になる事を承知します。
だが、意外性があっても道理のある考えは妥当性のある生き方となります。妥当性のある生き方は長い目で見るとその人の安心の基になり、生きるパワーになるものです。
意外性のある私の主張となりますが、道理もあります。本書を読まれた方が自分の生きるヒントになると思って下さればこれ以上の私の喜びはありません。お付き合い下さる事を祈念します。
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