自我は私だけのものか? 決してそんなものではない。近くを見渡すと大なり小なり、皆が持っていることに気付く。
父は11歳の時に商売人への道を選び、貧しい百姓から脱出し、母は40歳を過ぎてから宗教に自我を見つけている。
私の長男は重度の自閉症児ではあるが、後に述べるが小学校2年生の時に公文塾に自ら通い始めた。
長女は花嫁修業をさせていないので、結婚生活を非常に心配していたが、料理、裁縫、掃除も上手にできるようになったのには驚く。恐らく、結婚後にこれではダメだと思い勉強したのだろう。
自我は新しい時代への対応力として生まれるのだろう。子供は親の考えに基づき育てられる。しかし、それではダメだと思えば、考え方を根本からリセットするシステムを人は持っている。それにより新しい時代を乗り切ろうとしている。私もこの自我により人生を変革してきた。
農家の子供(父)が商売人となり、商売人の子供が科学者を目指して研究開発会社を設立した。
2代続けて大変な変革をしてきたことになり、その原動力は父親と私の自我の形成ではないかと思っている。親の批判をしてきたが、ある面ではよく似た親子なのかも知れない。
自我は幼少時からも生まれるし、年を取っても生まれる。自我は長く続くので人生に大きな影響を与える武器となる。
私は決して頭は良くないが、学生生活を26年(小中高の12年、大学と予備校1年、関西学院大学と修士課程の6年、筑波大学博士課程の7年)続けてきた。
筑波大学の7年は二足の草鞋を履いたので、苦しい生活を送った。恐らく中学校の同級生(600人中)では最も長く授業料を払い学校で学んだ1人だろう。
小学校では落ちこぼれの子供が、お陰で博士号も取得できた。小学校と中学校で主席を通されたHさんから、小学校の同窓会で〝男の人にはかなわないわ〟と言って頂いた。私のことが含まれているかは分からない。
健康にも恵まれ、76歳まで社長を続けたので、多大な教育費は十分に回収でき、十分な富(株式)も得られたので採算は十分取れている。
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