中学校3年生の成績は、ひどいものだった。
学校へ行っていない上に、授業もまともに受けていないのだから当然のことだが、すべての科目の評価は1だった。
それなのに、公立の高校に合格してしまった。
どちらも落ちてしまえば、この謎の地獄から抜け出せるような気がしていたのに、その期待は見事に裏切られる形となった。
高校も義務教育かのように周りが動いている以上、ここで抵抗しても無駄だと思い、淡々と入学の準備をし、私は高校に入学した。
地元は田舎で、学校数も少なく、同じ中学から入学した人も多かった。
でも、環境が変われば、学校を克服できるかもしれない。僅かではあるけれどそんな期待も持ちつつ、私は高校へと通い始めた。
でも、人は突然そんなに簡単には変われないものなのか。
まともに通ったのは最初の一週間だけで、そこからまた登校拒否となり、わずか一か月で休学届を出すこととなった。
退学届ではなく、なぜ休学届なのか。退学届を出してしまうと、戻れる可能性が0になってしまう。
なので、父が一年ゆっくり考えろ。もしかしたら気持ちが変わるかもしれないと言ったからだ。
無駄なことをと思いつつも、私は何も考えず淡々と休学届を提出し学校を去った。
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次回更新は1月7日(火)、21時の予定です。
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