十七歳院のすすめにそひたれば鳥羽天皇に入内され給ふ
*永久五(一一一七)年、鳥羽天皇(第七十四代天皇〈一一〇七~一一二三〉)に入内。
入内とは、宮中に入り、天皇のお側に仕えること。
**院は白河法皇を指す。
若草のにほふがごとき璋子なり花織りみだる唐衣召さる
つややかに流るる黒髪撫でやらん帝は待ちかね大殿籠る
*大殿籠る 御寝所におはいりになること。「寝る」の尊敬語。
**帝は鳥羽天皇のこと。
平安末期、国を二分する戦いが起こった。それは保元の乱と呼ばれる戦乱であり、古代から中世へと、貴族政治から武家政治へと時代を切り拓いていく端緒となった。
この乱の原因である天皇家と藤原摂関家の内紛から崇徳院の配流という結末までの経緯が詠まれた創作短歌を連載でお届けします。
十七歳院のすすめにそひたれば鳥羽天皇に入内され給ふ
*永久五(一一一七)年、鳥羽天皇(第七十四代天皇〈一一〇七~一一二三〉)に入内。
入内とは、宮中に入り、天皇のお側に仕えること。
**院は白河法皇を指す。
若草のにほふがごとき璋子なり花織りみだる唐衣召さる
つややかに流るる黒髪撫でやらん帝は待ちかね大殿籠る
*大殿籠る 御寝所におはいりになること。「寝る」の尊敬語。
**帝は鳥羽天皇のこと。