中学校時代
FM放送との出会い
アルバムは持っていなかったけれども、かなり多くの曲を聞きました。ドラマの映像とセットになって記憶している曲も多く、当時から40年経った今もテレビでビートルズの曲が使われているのを聞いて、その偉大さをあらためて感じます。
「Let It Be」「Hey Jude」「Help!」「Get Back」「Got To Get You Into My Life」
「Yellow Submarine」「The Long And Winding Road」「Across The Universe」
「I Feel Fine」「Day Tripper」「Ticket To Ride」「Come Together」
浮かんでくる曲名を思いつくまま書き並べてみてもこれだけ出てきます。こんなに曲名を英語で書きだせるアーティストはほかにはいません。とっても大きな影響を受けていることを、いまさらながら感じます。
ビートルズ以外にもいろいろな曲を聞きました。中学1年のときに流行ったのが、タータンチェックのベイ・シティ・ローラーズ。「Bye Bye Baby」は爆発的に売れました。
「If you ~~~~~~」のフレーズで始まるのですが、当時まだ英語を習いたてであったので、「イフ ユー ヘイ ミー フー フー フー」くらいしか聞き取れませんでしたが、この曲のインパクトは大きかったです。
自分にとって海外というものを意識する糸口でしたし、大人の女性も狂乱していたので、わたしにとっても大人の世界を垣間見るきっかけともなったのです。このグループは一発屋ではなく結構息の長いグループになり、翌年にも「Saturday Night」の大ヒットを飛ばし、私たちの世代に大きな思い出を作ってくれました。
面白いことに、ちょうど1週間の曜日の英単語を覚える時期と重なっていました。
「エス、エー、ティ、ユー、アール、ディ、エイ、ワイ(SATURDAY)」というフレーズがキーでした。先生もよせばいいのに、中間試験のときに土曜日のスペルを問う問題を出したのです。
案の定、試験中に誰かが「エス、エー、ティ、ユー、アール」と小声でつぶやき、試験官の先生に注意されました。そのやり取りを聞いていた生徒は皆、笑顔で試験を受けていました。試験中にあんなに楽しい気持ちを味わったのは、あの時が最初でおそらく最後となるでしょう。
他のクラスの友達に聞いたら、他のクラスでも同じことをやっていたようです。試験問題を作った先生もそんなことになることは想定していたので、各教室の試験官の先生に前もって注意を促していたことを後で聞きました。
生徒が試験中にざわつくことはわかっていたはずです。先生もかなり思案されたと思います。でも最終的に、わざわざ決行して、一緒になって楽しんでくださった(?)N先生に感謝です。