運転手は自分の昼食のおにぎりを、食べずに支援物資と共に置いていった。それを聞いて、目頭が火傷しそうなほど涙が流れた。

被災状況として建物やその内部の様子など目に見える範囲で判断してしまいがちであるが、商業施設には物流という決して欠かすことのできない関係先がある。物が移動しない限り店頭には商品は並ばない。商業施設は物流まで含めて考え理解し構築していかなければ成り立たないのである。

仮設商店街

商業立地にマッチした仮設商店街は半分くらい。人を引き付けるような話題性のある仮設商店街は極一部のようだ。時が経つにつれ個性のない店舗は客を減らし仮設商店街はいずれ忘れ去られていく。

国民の誠意ある行動が薄らぐ前に復興すべきである。今日まで各地で見られたシャッター商店街を繰り返すような思いがする。課題は山積みである。

中小企業基盤整備機構による仮設施設整備事業は 2011年11月時点で395か所の要望で257か所が基本契約済み、198か所着工で105か所竣工。2012年10月に仮設店舗入居区画数は1,543区画（関連事務所含む）とネットにて公表。

コミュニティー広場を設置し定期的なイベントを行っている仮設商店街は人を集めている。一方で、どう対応したらよいのか苦戦している仮設店舗も多く見受けられる。復旧を急ぐあまり仮設店舗は商業立地として検討がなされていないところがある。これから起こりうる災害を想定し、いざという時の仮設立地を事前に検討しておく必要があると感じる。

  

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