ザ・ビッグ塩釜店は7月末仮オープン(11月になっても空き店舗あり)。イオン多賀城店は10月初めオープン予定だったが、11月でも一部工事中だった。イオン仙台幸町店、ザ・ビッグ仙台泉大沢店はエスカレーター破損、6月~7月オープン。
イオン系は2011年6月に60%再開。津波による被災店は7月にフロアーの一部が再開。その後8月ごろには90%、11月には、まだ工事中のところも見られるもののほぼ100%近く再開した。
大型SC再開の来店客の状況を見ると土日は多くの人で賑わっている。商業施設は買い物だけではなく憩いの場、コミュニティーの場として多様な役割を持っているのだ。被災者をどれほど支えてくれたことか。商業施設の役割は大きい。
宮城県内に商圏人口40万人をうたう商業施設や商店街は5か所以上ある。毎日来店客2,000人強を集客し成り立つスーパーは150店舗を超える。他にミニスーパーは 50店舗を超えてある。さらに商業施設は商店街として市町村至るところにある。
宮城県の人口は220万人。これほどに集客を期待する商業施設、いざという時、被災に対する役割は多大である。まさしく商業施設がなければ生活は成り立たない。
震災直後、物流は混乱を来たしていた。福島沿岸国道 6号線、仙台と八戸を結ぶ沿岸国道45号線はほとんど寸断されている。
内陸においても国道4号線や東北自動車道は同様に地震災害で道路は歪み陥没やずれで目的地まで思うように走れない。トラック輸送は困難を極めていた。仙台に入るには新潟経由山形経由のルートがほとんどであった。品物を運ぶインフラは被災者に追い打ちを掛けるような状況である。
新潟県の中越地区にあるH企業はトラックに食料など支援物資を積み込み、国道17 号線を通り山形県の小国を通って仙台まで来たという。食料支援物資は山積みであった。自分もおすそ分けいただきずいぶん助かった。いただいた銘酒は、あまり飲めない自分の体を温めてくれた。