自分ではわからない、左右のゆがみ
かつて証明写真とは、写真館で撮ってもらうものでした。写真屋さんのおじさんに「右肩上がってるから下げて! もっと下げて! ハイ撮るよ!」と言われて「こんな曲がって撮って大丈夫なのかな」と思っていたのに、出来上がった写真を見たらきれいにまっすぐになっていた、なんて経験がある方も多いと思います。
人間は左右対称な構造になっていますが、全く左右対称に使っている人はおそらくいません。斜めがけのカバンをどちらにかけるのか、手持ちのカバンをどちらに持つのか、頬杖をどちらの手でつくのか、休めの姿勢でどちらの脚に重心をかけるのか、ちょっとの癖の積み重ねで姿勢がゆがんでいきます。
例えば重たいトートバッグを長時間左肩にかけるとします。左肩が下がり、バランスを取るために左の骨盤が上がります。またバランスを取るために右の膝を曲げ気味にする、もしくは外側に開く癖ができるはずです。そうやって全身のバランスがゆがんでいきます。
椅子に座って脚を組んだ時、左右どちらかやりやすいほうがあると思います。脚を組む姿勢自体が骨盤がゆがむので日常的にはやらないでもらいたいのですが、どちらかやりやすいほうの脚がある、もしくは脚を組んでいないとそもそも座った姿勢を維持しづらい方はもうすでにバランスが崩れています。
解消法としては、まずはなるべく左右バランス良く身体を使うことです。
・肩かけカバンは左右交互にかける(リュックだとなおいいです)
・横座りをしない
・頬杖を片方だけしないなど……
絶対にしないでくださいというわけではないですが、少し気を付けるだけで左右のゆがみを防止することができます。ちなみに高鉄棒を見かけたらぶら下がってみるのもおすすめですよ!
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