第2章 改善活動は、まずベース固めをすることが重要

5 基本的なルールを作る、決めたルールを守り切る

コラム 体に染み込んでいる「単位」は?

自分自身は圧力単位「km/cm2」を、「1キロ、10キロ……」と体感と合わせて染み込んでいますが、仕事では、「Mpa(メガパスカル)」に置き換えて、仕様書、図面、設備での表示を使い分けます。ただし、身に沁み込んだ体感は未だに「キロ」。

ラジエータ、ヒータの内圧は1kg/cm2、エアコン部品は30キロ、CO2給湯器用の熱交換器は100キロであり、漏れ検査をする時の不具合での衝撃を体感して体が覚えています。さすがに真空度はTorr(トール)のほうがわかりやすい、といったまったくの自分勝手です。ある時、若い技術者にこのポイントを尋ねてみたら、答えは「Mpa」でした。

似たようなケースに、

①長さ:大正2年(1913年)生まれの父親のメインは尺貫法でした。子どもと話す時にはメートル法に言い換えてくれたものです。

②距離:メートル法が根付いているものの、サッカー、ラグビー、ゴルフでは「ヤード」のほうが身に付いています。

③気圧:伊勢湾台風の頃(1959年)は、ミリバール(mb)だったが、現在はヘクトパスカル、これは馴れました。

④温度:日本国内は、「セ氏、℃」。海外では、「カ氏、℉」が身に染みている人も多いため、会話中に計算したこともあります