中学校時代

環境の大きな変化

小学校の卒業式のことはよく覚えているのですが、中学の入学式のことは記憶に残っていません。中学1年の学校でのことを思い出そうとすると、休み時間になるとどこのクラスも皆廊下に出てきてワイワイガヤガヤ話をしていたことが思い浮かんできます。

また、中学に入ると、勉強が小学校の時よりむずかしくなり、入学当初はそれに戸惑いました。しかし、幸運にも、周りに気の合う人間が大勢いてくれて面白おかしく過ごしました。

中学に入学して初めての正月明け、余った年賀状30枚を使って、日曜日の午後に放送されていたテレビ番組の収録の見学希望を出しました。見学希望のはがきは、授業間の休み時間にクラスの友達に手伝ってもらって書き上げました。運よく抽選に当たり、「どうしても、僕も見に行きたい」と言ってくれたS君と一緒に行きました。

収録の場所は、学校にほど近いターミナル駅のそばの複合施設でした。その番組の「パクパクコンテスト」に、私たちの通う中学校から約1キロの距離しか離れていない中学校の生徒が出場していました。彼はのちに有名芸能事務所に所属し、たいへんな人気者になりました。

そんなところに初めて出入りするようになり、それまでの子供の世界とは違う扉を開けたようなドキドキ感がありました。

中学に入ると、小学生の頃とは少し違って、異性のことを気にする度合いが強くなり、知的な好奇心も向上し、感性も豊かになっていくことを感じました。初めて人のことを好きになって眠れなくなったり、ラジオの深夜放送を聞いて大人のトークを楽しんだり、その際に聞く音楽に触れて自分の世界が広がっていくことを実感しました。

当時、短波放送がはやっていて、それをきっかけにラジオを自作したりするような友達もいました。この影響が後の彼らの職業選択に影響を与えたところもあるのではないかと思います。

FM放送との出会い

小学生の時と中学に入ってからでは、やることがガラリと変わります。

ラジオの聞き始めはAM放送でした。そして音楽を聞くようになったら、FM放送も聞くようになりました。