詩
四季折々、わたしのカケラ
緑色の平和
向日葵が咲いていた
おめでたい黄色の絨毯のようだった
輝かしい黄色の絨毯だった
鮮やかな色彩が瞳に眩しい
空の青と向日葵の黄色に包まれた世界
青と黄色の世界をどこまでも歩いてゆく
歩いて歩いて 終わりを探した
わたしの旅が終わるのはいつなのだろう
旅の始まりは 地平線の向こうに沈んで
それがいつだったかも思い出せない
ひとりでいることは怖くはなかった
まわりには優しい青と黄色がいたし
わたしがするべきことはわかっていたから
わたしが恐れたのは終わりがないことだった
空虚な風がわたしを撫でた
風にあおられた向日葵の花びらが 空に舞い上がった
空の青と混ざる 綺麗な緑色の世界がうまれる
ようやく青と黄色が終わりを迎えるのを見届け
安堵したわたしは緑色を瞳に焼き付けて
恐れを手放した
わたしが旅を終えたとき 緑色の平和が世界を包んでいた