じゃあお昼はといえば、時間がなくて食べられないとか、おにぎりだけ、お菓子だけ、など、基本、食べてない人が多い。あるいは、イラっとしながら「食べてます」と短く答える人もいます。

歯科クリニックで「朝ごはん食べた?」なんて、「治療に何の関係があるの?」って思ったのかな。

そんな人は多分、〝食べた物で身体が作られていること〞や〝歯もお口の中も身体の一部であること〞や〝食べ物をちゃんと食べ、消化するためには、お口の中の状態が大切なこと〞に意識がいっていないのかもしれません。

むし歯やなくなった歯を補ったりする治療を行ったら、それで終わりではありません。

いろいろと考えることが出てきました。そもそも食べていないのか、食べているけれど偏っているのか。

栄養不足、カロリー不足は、身体が必要とするエネルギーが供給されず低血糖の原因となり、低血糖は自律神経を乱す原因となります。自律神経が乱れると、唾液が出ない、消化酵素も出ない、食べても消化吸収できません。

そこで、管理栄養士の私と歯科医師の私が、日々脳内会議を行うようになりました。

歯学部の授業に栄養学はありません。

医学部の授業にも栄養学はありません。

でも、法律的に、栄養不足があると診断していいのは、医師と歯科医師だけなんです。

それなら、歯科から見えた栄養の話を伝えればいいんじゃないかと。

 

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