はじめに

ダイエットを意識していない人でも、しっかり食べているのかと思うぐらい痩せている人がたくさんいるのに、世の中は、やったことがないなんてありえないと言わんばかりのダイエットブーム。

多様性とか、ルッキズムはいけないとか言いながら、痩せていること、痩せすぎていることが評価され、食べない方向へ、あるいは変な食べ方へと導かれています。

ところで、あなたは毎日「疲れが取れない」「イライラする」「肩こりがひどい」「便秘ぎみ」「肌荒れ」「すぐ疲れる」「頭痛薬が手放せない」「何もしたくない、やる気が出ない」など、その不調も日によって変化していませんか? こういう揺らぐ不調を不定愁訴といいます。

不定愁訴、思い当たる原因はありますか? 急に身長が伸びたときだったり、急に忙しくなったときだったり、生理周期の前後だったり、友達関係(人間関係)に何か変化があったときだったり、頑張ってダイエットをしたときだったり。

そしてこの不定愁訴を訴えると、他の人から「気持ちが弱い」「気にし過ぎ」「サボりたいだけ」とバッサリやられることもあります。自分でもそうなのかなって思ったりもします。

日常的に起こる不調は、身体の栄養的需要と供給のズレで起こる栄養の偏りや、長期間の慢性的な栄養不足などによる血糖値の乱れや、自律神経の乱れが原因となります。

世の中は魅力的な情報でいっぱいです。「短期間で◯キロダイエット」「運動はいらない」「デトックスで痩せる」「糖質制限」「ファスティング」など。

短期間で効果が出ると言っているし、誰でも達成できるようなそそるキラッキラな言葉が添えられているし。でも、痩せたあとリバウンドしないのか、キープできるのか、体調はどうなるのかについて書かれているものを見たことがありません。