【前回記事を読む】歯ぎしりが避難所生活の不満材料になる!?気持ちよく眠るために歯ぎしりを治したい…その秘訣とは?

お口を覗くと身体の栄養状態が見えてきます

歯ぎしり、食いしばりは交感神経の緊張が原因

解剖生理学の教科書には、舌の正しい位置として、舌全体が上顎にぺたっと接し、上下の歯は接触しない、と書いてあります。お口の中なんて狭い空間、舌の位置が正しい、正しくないなんて意識しないですよね。

舌の位置は歯並びにも影響を与えます。低い位置に舌があると上顎の内側に力がかからないから、頬や唇の外側の力だけがかかるようになります。その影響で、上顎の歯列が、狭くなったり、V字型になったり、口蓋が高いままになったりします。

下顎の歯並びは上顎の歯並びに合わせるようになるので、上顎歯列が狭いと下顎歯列も狭くなります。口蓋が高いままだと、鼻腔が狭くなります。鼻腔は呼吸時の空気の通り道です。鼻腔が狭いと通気性が落ち、鼻呼吸が難しくなり、口呼吸になってしまいます。口呼吸をすると、風邪やインフルエンザ、コロナなどに感染しやすくなります。

舌が上顎にピタッとくっついてしっかり鼻呼吸ができる状態では、呼吸時に空気中にいるウイルスや細菌を取り込みにくくなり、感染予防につながります。重力もあり意識しないと低位舌になりやすい。意識して舌を上げ、お口周り、顎周りの筋肉を持ち上げる筋トレが必要です。

筋トレといっても、腹筋を鍛えるなどの大変さはありません。まずは、上顎に舌をつけることを意識してみてください。舌でターンっと音を鳴らしたり、舌の先で上顎を舐めることから始めて、舌の先だけでなく、上顎につける舌の範囲をだんだん増やしたり、あいうべ体操をしたりと、とにかく舌を大きく動かしてみてください。

舌周りの筋肉を鍛えることで、お顔や首もリフトアップ効果、二重顎、ダルダル首の予防にもなります。ここでも年齢不詳、素敵女子につながりますね。