そもそも痩せるところまでが目的だから、痩せるという結果が出ればいいわけです。誰かが成功しているのでしょうから、否定はしません。でも誰かが成功した方法であなたも成功するとは言い切れません。

痩せることができたら発信者のおかげ。痩せなかったら、あなたのせいです。そんな情報の中から、「健康被害がなく」「自分に合った」方法を選ぶことは、非常に難しいことです。

人の成功例(ネットの成功例は本当かどうかも怪しい)を真似るのではなく、ちょっと自分を眺めてみませんか。

ダイエット専門的医療機関でも、成功率はだいたい2〜3割といわれています。私たちよりはるかに知識があり、いろいろな治療ができる専門的医療機関であっても、です。

ところが、7割の患者を成功に導いている医療機関があります。その医療機関の〝特別な〞方法は、「体重日記をつける」です。

どんなときに自分は食べ過ぎてしまうのか? 何を食べたときに体重が増加したのか?  どんな気分で何を食べたのか? 天気はどうだった? 汗をかいた? 運動した? だれと食べた? など、こまめに記録して見ていくことで、自分に気づく、自分で自分を理解することができます。

これにより驚異の7割成功という結果になっています。これは、単に体重の変化を見ているのではないですね、自分の行動や癖の記録、日記です。人と比べるのではありません。

食べ過ぎているものがあればそれを減らしてみる、運動不足だったら運動をしてみる。そこには厳しい食事制限も運動も求められてはいません。

自分の身体は、自分が食べて、消化して、代謝して、吸収することでできています。自分が食べたものからしかできません。そして、それは毎日の積み重ね、1週間や2週間の短期間にできるものでもありません(逆に不健康は、短期間で仕上げることができます)。