私は、今、歯科医師をしています。
毎日、毎日、人のお口の中を診ています。
治療してもしても、むし歯になる人がいます。
むし歯=甘いものをやめる、というイメージでしょうか?
歯科医師も、「甘いもの、控えてね」みたいなお話をします。でも、待って。甘いものを控えてね、ではなく、甘いものをやめられない理由があるはずなんです。
それを改善しないままでは、むし歯の予防は、〝甘いものを我慢すること〞、になります。我慢は続きません。
そういう目でお口の中を診るようにすると、何個もあるいは、いつもどこかに、口内炎ができている人がいます。
食いしばり、歯ぎしりで歯がすり減ってしまってる人がいます。
真面目に歯磨きをしているのに、どうしても着色してしまう人がいます。
真面目に歯磨きをしているのに、歯茎からの出血がある人がいます。
治療中、お口の中の唾液、少ないなーと思う人がいます。
治療前、ただ口の中の状態、痛みのある歯の状態を診るだけのときでさえ、恐怖心でいっぱいの人がいます。
さらに観察してみると、何となく疲れていたり、声をかけても、こころここにあらずだったり、ソワソワしていたり、イライラしていたり。
試しに聞いてみました。
「朝ごはん食べました?」。
朝ごはんは食べない(時間がなくて食べられなかった、ではないですよ)、あるいはコーヒーだけ、野菜ジュースだけ、プロテインドリンクだけ。