国内には130前後の火山があり、その内、活火山は30前後とされる。火山噴火については後述するが、地震も多く、平均1週間に500回前後あるとされるが、その殆どがマグニチュード2~3前後の小さなもので、体感することは先ずない。
現地滞在中、筆者がかろうじて体感出来た地震は1回で、震度は「1~2」程度かと感じられた。気象庁の発表によるとマグニチュードは4であった。
今一つのニックネームである「氷の国」(Land of Ice)については、国名そのものにもなっているのだが、270前後の大小の氷河が国土の11%を覆っていることに由来している。
氷河は、もともとは地表の雪が長い年月をかけて堆積し、氷に変化することで生まれるのだが、その為には平均気温が0度以下である必要がある。
高緯度にある国だが、周囲を流れる暖流のお陰で、レイキャビクをはじめとする海岸沿いの主要都市では、冬でも気温が0度を下回ることはそれほど多くはない。従って、氷河が出来ているのは、標高の高い内陸部に限られる。
氷河の存在はアイスランドの風景を特徴づけるものだ。自らの重さによって、非常にゆっくりと流れる川のように移動し大地を削り、自らもクレバスや割れ目、時には美しい氷河洞窟を作り出す。