岡山県内篇
雪舟の宝福寺と十二支の彫り物の備中国分寺五重の塔 2007年1月21日(日)
毎年えとに関連した地名の風景などを木版画の年賀状にして送ってくれる友達から、早くも来年のえと「子」に関する場所はない?と聞かれました。
先ごろブログで聞いてみたら、瀬戸内海の小島に鼠島というのがあるとコメントを下さった人がいたのですが、どうやら船便がなさそうなので、こちらに行ってみました。
井山宝福寺です。鎌倉時代の貞永元年(1232年)に建立という由緒あるお寺で、ここで約540年前の室町時代、12歳で入門した少年がいました。
お経を読もうともせず絵ばかり描いていて師の怒りに触れ柱に縛られていて、しばらくして和尚が様子を見に行くと、足元にねずみが……。
よく見ると涙で鼠の絵を描いていたのが生きているようだったというエピソード。最近かわいらしい石像ができていました。
境内にある三重塔は1262年、室町の頃の建物で、昭和44年に改修されたそうです。お昼は「サンロード吉備路」のレストランへ寄ったところ、たまたまバイキングで、20人くらいがロビーで待っていました。
20分くらい待って1時過ぎにやっと食べられました。黒豆豆腐と枝豆豆腐に梅干のたれをかけて食べるのが珍しかったです。食べ過ぎないように、自分の健康にいい食材を選んで食べないとついつい食べ過ぎますよね。
それでもマンゴープリンとマロンパイと、アイスクリームまで取ってしまいました。ピザは全然おいしくなかった……って結構食べています。続いて吉備路の中心、備中国分寺に行きました。
このあたり一帯が「吉備路風土記の丘」として整備されています。昔はこのあたりに民家が点在していたと思いますが、移転してもらい、電柱もなくし、昔の風景を再現してくれています。
境内には日本画の平山郁夫画伯がスケッチしたという場所に碑が建っています。そこから見た景色は、さすがに上手に画面に切り取っていることがわかります。
この五重塔の梁の上の周囲4面には、十二支のすてきなレリーフがあるのです。1面に3場面ずつ、大変立体的な彫刻。塔のまわりをぐるぐる回りながら見上げて鑑賞しました。
境内の茶店に入ると、五重塔の内部に安置されている、象に乗った普賢菩薩像や、五重塔の芯柱の写真、それにここでロケしたときの北大路欣也さんの時代劇の扮装の写真などがありました。お抹茶300円。
時間があったので、「こうもり塚古墳」なども見に行きました。小学生の頃、遠足でこのあたりの見学も確かしたはずなんですが……。