一か月位経った頃から、もう目は閉じたままになり、時々呼吸が弱くなり、乱れる様にもなった。「もうあまり生きられないだろうか」そんな事を思いながら、病院に向かう毎日。面会しても明日彼が生きているかは、分からないのだと思うと、自分自身が多少疲れていても、体調が悪くても、病院に行かないという選択肢は無かった。又彼も必死に生きようとしていたからだ。六月に入ると、呼吸が安定しない日が多くなり、時々酸素マスク…
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エッセイ『あなたがいたから』【第18回】坂本 りの
胸騒ぎがして遅くまで病室にいた私。「今までありがとう」と夫の耳元で言って帰ってきたその日の夜、夫は天国に旅立った
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エッセイ『続・夫と歩いた日本すみずみ』【第12回】花房 啓子
深山公園で風と遊び、津山城下町で歴史と出会う。新たな気持ちを運ぶ穏やかな一日
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エッセイ『あなたがいたから』【第17回】坂本 りの
【死】への階段を一つ一つ上っていってしまう夫。次第に右手が動かなくなり、左手も動かなくなり、目も開けなくなっていく...
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小説『愛しき女性たちへ』【第12回】白金 かおる
愛は四年で終わる? 結婚四年目で離婚する夫婦が多くなる、その人類学上の理由とは
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エッセイ『続・夫と歩いた日本すみずみ』【第11回】花房 啓子
新緑がきれいな時候なので、玉野市の深山公園をめざしました。
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エッセイ『あなたがいたから』【第16回】坂本 りの
家で看るのは大変になり入院する前にとグループホームにいる彼のお母さんの所へ連れて行くと…
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エッセイ『続・夫と歩いた日本すみずみ』【第10回】花房 啓子
岡山で触れる数々の日本文化 建築、古墳、彫刻…よみがえる様々な昔の風景
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エッセイ『あなたがいたから』【第15回】坂本 りの
「分からない、何もかもが分からない」初めて見せた大粒の涙姿の夫。あの時抱きしめて慰めてあげられなかったことが今でも…
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エッセイ『続・夫と歩いた日本すみずみ』【第9回】花房 啓子
きれいな人だなと思ったら、岡山観光フレンズというミスコンテストの入賞者だった
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エッセイ『あなたがいたから』【第14回】坂本 りの
治療で言葉がうまく出てこない夫。彼が今どう思っているのかを知りたくて…
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エッセイ『続・夫と歩いた日本すみずみ』【第8回】花房 啓子
竹久夢二の生家へ。結核で失意のうちに亡くなった、と知ると少し残念な気持ちに…。
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エッセイ『あなたがいたから』【第13回】坂本 りの
消えた再発部分。安堵のはずが芽生え始めた「死」への意識が押し寄せてきて…
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エッセイ『続・夫と歩いた日本すみずみ』【第7回】花房 啓子
野崎家の別邸の迨暇堂(たいかどう)へ。100畳敷きの大広間にお雛さまが勢ぞろい!
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エッセイ『あなたがいたから』【第12回】坂本 りの
あまりの進行の速さに愕然。一縷の望みをかけサイバーナイフ治療に奔走
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エッセイ『続・夫と歩いた日本すみずみ』【第6回】花房 啓子
以前来たことのある「ALWAYS三丁目の夕日」の映画ロケ地へまた来てみたけれど…
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エッセイ『あなたがいたから』【第11回】坂本 りの
最も恐れていた【再発】が現実に…。あまりのショックで暫く立ち直れなかった
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エッセイ『続・夫と歩いた日本すみずみ』【第5回】花房 啓子
大勢の観光客が訪れる倉敷市。ふと会話が耳に入り、地元を教えたい思いに溢れ…。
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エッセイ『あなたがいたから』【第10回】坂本 りの
夫の病気を忘れるくらい…家族で見たラーマーヤナの荘厳なバリ舞踊
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エッセイ『続・夫と歩いた日本すみずみ』【第4回】花房 啓子
招待券をもらい倉敷民芸館の花展へ。日本で2番目にできた民芸館の魅力とは?
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エッセイ『あなたがいたから』【第9回】坂本 りの
事故、出血性胃潰瘍、結石…。夫のためにできることはやりきった。