作品を執筆するにあたり、編集者の方に、「楽しんで書くことが一番大切です」というアドバイスをいただきました。
執筆期間としていただいた、2年間ほどの期間、執筆と向き合うことで、その言葉の意味がよく分かるようになりました。今こうして、無事に出版できることにホッとしています。
そして、次は、あなたの番です。わたしは、本作品を読んでくださる方にも、同じことをお伝えしたいです。
どうぞ、この作品を、楽しく読んでください。自由に味わってください。自由に感じてください。自由に色をつけてください。それは、わたしの願いでもあります。
この世界に生まれ、自らの道を歩くとき、世界の闇を感じることは誰しもあります。わたし自身、今までの年月で、無上の幸せも、それと相反する深い絶望も、様々な感情を味わってきました。
「喜怒哀楽」の四文字に収まりきらない、それらの感情と向き合うことの大変さを感じる場面も、多々ありました。
あなたが、人生に対して迷いや不安を抱き、生きることへの否定的な感情に苛まれるとき、同じ悩みを抱いたわたし自身の足跡であるこの作品が、そこからの糸口を探す、何らかのヒントになれたのなら、わたしにとってこれ以上の喜びはありません。
もちろん、繰り返しになりますが、あなたがあなたらしく、自由にこの作品を読んでくださることが、わたしにとっての一番の願いです。
ひいては、あなたに響く言葉が、この作品のどこかにありますように。
詩
四季折々、わたしのカケラ
十二の月、十二の季節
(一月・睦月)
ひんやりした空気と新年の幕開け
袷(あわせ)の着物で 天神さまにご挨拶