(七月・文月)
織姫と彦星にあこがれて 天の川にふたりの姿をさがした夜
流れ星が 夢の中の景色を横切る
(八月・葉月)
あなたと出会った真っ青な海 入道雲の力強さ
心にしまいきれない思い出は 次の世界にもっていきます
(九月・長月)
うさぎは跳ねる 十五夜お月さまを見あげて跳ねる
月は包む 森羅万象 世界のすべてを
(十月・神無月)
栗 かぼちゃ 葡萄に銀杏 潤う味覚は蜜の味
衣替えの準備はすっかり整いました
(十一月・霜月)
木々の葉っぱは色づいて わたしの世界も色づくの
こたつのぬくもり 逃れられない幸せなひと時
(十二月・師走)
ツリーがきらめく繁華街を木枯らしがさらう
わたしはコートの襟をたてて 厳かなる除夜の鐘に聴き入る