その研究の根源やシステムが,近畿大学理工学部応用化学科で学んだこと,そして,有機化学第二研究室(生物工学研究室)であり,宮澤先生のことば,亀田社長のことばでした。
また,梅本先生とのエネルギー・環境問題の議論などでした。教育業界であまり認められなかったのですが,幸いにも,主に工学系列で,科学研究費(奨励研究)を申請したところ,1999年から2012年の13年間に,科研費の採択を6回ほど受けることができました。
ほんのわずかな研究費なのですが,採択を受けた以上は,絶対に研究しなければならないこと,報告書や論文・学会発表などの義務が課せられ,何とか関係各所の支援やご指導を受けながら今日まで続けてきました。
土岐市プラズマ研究会(核融合科学研究所との共同研究会)で当時お世話になった,核融合科学研究所(NIFS)朝倉大和先生,現在は,佐瀬卓也先生をはじめ,多くの先生方や関係企業,専門家の方々から多くの協力や支援を受けて研究をしてきました。
5─研究・実践内容の紹介
研究分野は,環境工学,自然エネルギー,工学教育,理科教育,環境教育,情報教育などです。研究を続けていくには,主たる研究場所や施設・設備も必要です。何もない私にとってどこに研究所を作るかということですが,よく考えてみると自宅以外ありません。
そこで,自宅を研究所にしようと決めましたが,家族の同意や理解を得ることから困難を極めました。
各種のハードルを乗り越え,思い切って自宅を私設研究所として,「恵那エネルギー環境研究所」を設立しました。「自然エネルギー・気象:研究部門」として,自宅を新築後(2000年),
❶太陽光発電システム(3.6kW)
❷プロペラ型風力発電システム(200W)
❸ジャイロミル型風力発電システム(760W)
❹太陽熱利用給湯システム(200L対応型)
❺恵那ライブ気象台(気象自動計測システム),ネットワークカメラ
❻放射線計測システム(CPM▶μ Sv/h)変換などを設置しました。
【前回の記事を読む】研究を続けるか教職に就くか迷い、大学院に進学を決め、研究を続けることにしたものの…