5年生と6年生は騎馬戦でした。わたしは3年生の運動会参加が最後でしたので、不思議な思い入れですが、紅白帽子取りで騎馬戦を戦ったことがないことがいまだに残念でなりません。私にとってかなり上位にランクされる心残りです。

また、おそらく1年生のときの運動会の前日のことです。何をしたのか忘れましたが、職員室の前に一人で立たされました。泣きながら立っていたら、高学年の女の子が「どうしたん?」「立たされてしもたん?」と笑顔で話しかけてくれました。

目の前を多くの先生や生徒がただ通り過ぎる中、寂しさもひとしおであったので、ほっとして、非常にうれしかったです。お礼を言いたいけれど、さびしい話ですが、話しかけてくれた当人さんもそんなエピソードは覚えていないことでしょうね。

ここでの夏休みはいまだに忘れられない頭の中の映像がたくさんあります。住まいの近くに、神社があり、夏休みは40日間、そこで毎朝ラジオ体操がありました。今考えると、子供会の役員の父兄が協力して40日をつないでくれていたことに大変感謝します。

自分の子どものラジオ体操は、40日のうちの3日間だけであることと比べるとどれだけ恵まれていたかを実感します。参加するたびに参加カードに判子を押してもらい、帰り道に通りの家の植え込みに実っていたむかごを許可もなく摘み、家に持って帰った覚えがあります。

ラジオ体操を終えて家に帰ってもまだ朝の7時過ぎですから、前の晩から朝顔のつぼみにガムのパッケージを被せておいたものを取り外し、ゆっくりと花が開くのを見たりして過ごしていました。

夏の日差しと匂いと光景を最大限に味わう毎日でした。神社では、神楽を見たり、夏祭りのにぎわいを経験したり、平日友だちと境内で鬼ごっこをすることもありました。

「ぼんさんが屁をこいた」(一般的には「だるまさんが転んだ」)をして遊んだりもしましたので、ここは友だちとのいつものたまり場でもあり、地域の行事を通して大人の人との接点ともなる特別な場所でした。

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