大都市に住み、満たされた教育環境の中にいる子と自分の子が受験で対等に戦っていくにはどうしたらよいのだろう? 地域格差を乗り越え、子どもたちをどうやって社会に送り出していけるのだろう? こうして教育の大切さを考えるようになりました。
どの親御さんもそうでしょうが、子どもの将来は幸せであってほしい、自分の力で生きていける人になってほしいと願います。私は不況に弱い地方都市に住むせいでしょうか、子どもたちには景気や社会の経済状況に左右されない職業に就いてほしいと思い、そのためにまず学力を高めるレールを敷いたような気がします。その結果かどうかは分かりませんが、2人とも国立大学の医学部に進学し、さらにハーバード大学院へと進みました。
都会からほど遠く、入ってくる情報も限られています。それでも子どもたちには広い世界を見せてあげたいと思い、関連雑誌を取り寄せては知識を得ていたことを懐かしく思い出します。
そのような私自身の経験を通して気づいたのが、どんな環境であっても夢を諦めたり、逃げ出したりしてはいけないということです。次代を担う子どもたちに「諦めなければ夢はかなう」と伝えたい。
そして、「子どもの可能性は無限大であり、その可能性を引き出す環境づくりは親や周囲の大人にしかできない」という思いが強くなり、くしろ子ども未来塾の設立へと広がっていきました。
2012年3月より開始し、12年目に入ったところです。
「地域で育てる子どもたち」をスローガンに講師の皆さまと頑張っていますが、そのくしろ子ども未来塾、さらに私自身の子育てや生き様から子育ての参考となることがありましたら嬉しいです。