【前回の記事を読む】「補助金は割引シール」経営者ならば知っておきたい、補助金の基礎知識!

第1章 補助金の基礎知識

この章では、補助金に関する基本的な説明からメリットまでを簡単に説明します。

補助金は助成金とどう違うのか?

助成金=臨時収入

「補助金」によく似た言葉に「助成金」というものがあります。同じようなものに思われがちですが、実は全く異なります。

補助金は、使ったお金が返ってくるという制度です。お金の使い道が決まっていますし、補助金は使ったお金の一部しかもらえません。

対して、助成金は条件に合う取り組みを行うとお金がもらえる、という制度です。もっと荒っぽく言うと「申請すればもらえるお金」です。

例えば、有期雇用労働者の正社員化や待遇改善などを行う企業が申請できるキャリアアップ助成金は有名ですね。これは、従業員の仕事や生活をより良いものにしていきたいという厚生労働省が出している助成金です。これにより給料が上がり、前よりも充実した仕事ができるようになった従業員も少なくないはずです。

助成金は臨時収入なので、従業員の給料や家賃を支払うのも良いですし、新しい備品を買うなど、使い道を自由に選ぶことができます。主にアルバイトを正社員として再雇用したり、社員教育に力を入れたりしている企業が使えます。

また、補助金は応募締め切りがありますが、助成金は通年募集しています。

もし条件を満たしているものがあれば、支援が受けられます。「助成金=臨時収入」と覚えておいてください。

※東京都の一部の補助金は「助成金」という言葉が使われているなど、例外はあります。