【前回の記事を読む】経営者の賢い制度利用の一歩!補助金と助成金はどう違うの?
第1章 補助金の基礎知識
この章では、補助金に関する基本的な説明からメリットまでを簡単に説明します。
補助金は融資とどう違うのか?
融資とは
融資とは「銀行などからお金を借りること」を指します。補助金は、いわば事業計画の中で先行投資するお金の枠を決めることです。ですので、融資と補助金は全く別物なんですね。
融資が必要な場合をお伝えします。例えば、売り上げが不安定な創業したての頃には、現金が少なく、家賃や給料の支払いなど、資金繰りが大変な場合が多いことでしょう。
そんな時、銀行から現金を借り入れることで、家賃が支払えなくなったり、給料の未払いが発生したりすることを防ぐことができます。
リアルな話をすると、経営者はお金が手元からなくなる不安をずっと抱えています。 私も個人事業主時代は、創業初期に資金繰りの見通しが甘く、2日後の家賃の支払いのための現金がない、という状態に陥りました。
当然、家賃の支払いや生活費のため、稼ぐのに必死でした。幸い、すぐに仕事が頂けたので現金がなくなることはなかったのですが、今思えば借り入れを少しでもして、現金に余裕を持たせたほうが精神的に楽だったかもしれません。
融資の使い方
大事なことなので何度も言いますが、補助金はお金を使ってから戻ってくる仕組みです。補助金が入る前に先払いする必要があります。このとき、手元に現金がない場合は、どうすれば良いでしょうか?
そう、融資を活用すれば良いのです。
詳しくは第6章でお伝えしますが、補助金を申請してから採択されるまでに、2ヶ月ほどかかります。もし、資金に不安があれば、補助金を申請した後で、銀行に相談することをお勧めします。
銀行からの借り入れが初めての場合は、銀行の審査が1~2ヶ月かかります。補助金が採択されたらすぐに取り組めるよう、資金繰りを準備しましょう。