つぎつぎに景変わりつつ紅葉の山脈バスの窓に迫り来
台風余波の風に吹かれてはたはたと幟はためく入居者募集
ろうそくのゆらぎの中に台風の過ぎ去り行くをただ坐して待つ
心かが折れてしまいそうなとき、
寄り添い支えあう、心の歌。
原爆の悲劇、夫との死別、複数の病との闘い……。時代に翻弄されながらも困難と向き合った歌人が、自らの経験を生きる糧に代え、詠みあげる709首。平和で豊かな未来を願い、いまを生きる人に伝えたいメッセージを、連載にてお届けします。
つぎつぎに景変わりつつ紅葉の山脈バスの窓に迫り来
台風余波の風に吹かれてはたはたと幟はためく入居者募集
ろうそくのゆらぎの中に台風の過ぎ去り行くをただ坐して待つ