エッセイ 人生論 短歌 生き方 2020.07.27 「はい、私」とボタン押しつつ心ときめく 短歌集 生きる 【最終回】 田中 祐子 心かが折れてしまいそうなとき、 寄り添い支えあう、心の歌。 原爆の悲劇、夫との死別、複数の病との闘い……。時代に翻弄されながらも困難と向き合った歌人が、自らの経験を生きる糧に代え、詠みあげる709首。平和で豊かな未来を願い、いまを生きる人に伝えたいメッセージを、連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 第一章 人恋う 写真を拡大 雛飾る 写真を拡大 独り居 写真を拡大
小説 『泥の中で咲け[文庫改訂版](注目連載ピックアップ)』 【第10回】 松谷 美善 マッチングアプリ相手の希望で、夜11時に集合…ワゴン車の後部座席で渡された紙コップを飲んでしまったところ、記憶がなくなり… 【前回記事を読む】ふと外を見ると、車からよろよろと歩く女性を男が家に引き入れ、得体の知れない液体を飲ませていた。退屈していた。とにかく毎日が退屈だった。夫は今度、いつ帰ってくるのだろう。盛りのついた猫のように、ただ異性を求め続けた。優し気な言葉、写真で見る限り華奢な男。この人なら大丈夫かな。直感でそう思った。すぐには会わない。それがあたしのやり方。毎日毎日、絶え間なくメールを交換して、毎晩毎晩、…
小説 『店長はどこだ[イチオシ連載ピックアップ]』 【第14回】 八十島 コト 妻の浮気相手は、髪が薄く背も低い中年の男。どうしてこんな男が? 問い詰めると、出会いは“接待の場”だと言われ… 【前回の記事を読む】部屋に入ると、妻が浮気相手と抱き合っていた。無力な自分は何もできず、幽霊のように二人のいとなみを見せられ…念のため用意しておいた野球帽をかぶり、サングラスをかけた。レンガ色のマンションは、昼間の雰囲気と趣を異にし、夜は一層、重厚感が増し、まるで軍艦が漂着しているような佇まいだった。503号室のインターフォンを押した。すると、中から中年の男の声が返ってきた。「はい、井上です」「…