短歌集 命の雫【第3回】
癌と甲状腺機能低下症を患いながら、戦争の悲惨さ、 命の重さ、生きることの煌めきを詠み続ける92才の歌人。 待望の短歌集第3弾。
思い出と一緒に歩あるく厳島いつくしま今は桜の無き季節ときであり
菜の花畑の向こうに造船所のありてキラキラと海輝いている
降る雨も急ぎ足にて通り過ぐ菜の花畑まだ蕾にて
心かが折れてしまいそうなとき、 寄り添い支えあう、心の歌。