俳句・短歌 短歌 2021.08.02 短歌集「命の雫」より三首 短歌集 命の雫 【第1回】 田中 祐子 癌と甲状腺機能低下症を患いながら、戦争の悲惨さ、 命の重さ、生きることの煌めきを詠み続ける92才の歌人。 待望の短歌集第3弾。 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 色褪せし芝生を照らす秋の日の闌たけて夕べの広きグラウンド お手玉に入れればシャカシカと音を立てそう茶色のバラの実 ハガキ一枚来れば楽しき日とならむ明るさが吾われを包む真昼間
エッセイ 『227日後の奇跡[注目連載ピックアップ]』 【第4回】 細見 貴子 「あの黒柴も気になっていて…」と話すと、店員からの想定外の返事が――「あの柴犬は実は…」 【前回記事を読む】ペット禁止のタワマンでこっそり小型犬を飼っていた住人。ほかの住人にバレて、管理会社に“密告”された結果…抽選の結果は、なんと、まさかの「落選」だった。販売会社の担当者からの申し訳なさそうな電話に、私は決して感情的にならず、こう返した。「そうでしたか、すごく残念です。実はずっと以前、御社のマンションを購入したことがあるんです。その時は、なんと37倍の競争率で当選したんですよ! だ…
小説 『JANOBO 幻想のジパング』 【第7回】 田中 恒行 「日本語や技能はどうでもいい。10人欲しい」理事長が示した“採用基準”…しかし20人の外国人実習生を前に、先輩は一切迷わず即決した 早苗さんが実習生に日本語を熱心に教えている様子に、吉岡も次第に好感を持つようになってきた。夏のある日に吉岡は早苗さんの日本語勉強会に顔を出した。たまたま当日は町会の盆踊り大会の日でもあったので、早苗さんは浴衣姿だった。勉強会の後に実習生と盆踊り大会に行くとのことだった。彼女の姿があまりにも魅力的だったので、吉岡は思わず「一緒に写真を撮らせてもらってもいいですか」とおそるおそる尋ねた。「いいですよ…