俳句・短歌 短歌 2021.08.09 短歌集「命の雫」より三首 短歌集 命の雫 【第2回】 田中 祐子 癌と甲状腺機能低下症を患いながら、戦争の悲惨さ、 命の重さ、生きることの煌めきを詠み続ける92才の歌人。 待望の短歌集第3弾。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 夕焼けを背負いて歩み来る君よ私わたしもその真っただ中にいる 再結成したワイルドワンズ唄うなり「想い出の渚」なつかしきかな 出雲いずもでは神在月と言えるなり十月の空の抜けて真まっ青さお
小説 『愛しき女性たちへ[人気連載ピックアップ]』 【第14回】 白金 かおる 「浮気とかしないの?」「試してみますか?」冗談で言ったつもりだったがその後オトコとオンナになった 【前回の記事を読む】不倫関係も長くなると新鮮味がなくなったのか会う頻度が少なくなり、そしてついに…美月は、役所が音頭を取る市街地再開発事業の行政側の担当者で、役人らしからぬ気さくな人柄ゆえに多くの関係者から好かれていた。そして管轄する法定再開発事業の土地の権利者の一人である企業の代行として参加していた秀司と知り合った。小柄な美人でよく笑う明るい性格に加え、大抵の場合膝丈のタイトなワンピース姿で、…
小説 『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』 【第7回】 武 きき 「結婚してください」「喜んで」――彼は薬指にダイヤの指輪をはめてくれた。「こんなに結婚生活が幸せとは思わなかったよ」 【前回の記事を読む】「私、こんなに幸せでいいんですか?」「僕のそばにいてくれるだけでいいんだよ」抱きしめて、キスをして……舌を絡ませて……翌日、実家に電話。「母さん、三週間後の土曜日に行くからね。婚約者を連れていくから、兄さん、姉さんにも連絡してね。うん、こないだ話した方」母、泣いて喜んでいた。お夕飯、準備しておくからと言っていた。「土曜日、待っていますって。母が」「よかった。手土産何がいいかな…