俳句・短歌 短歌 2021.08.09 短歌集「命の雫」より三首 短歌集 命の雫 【第2回】 田中 祐子 癌と甲状腺機能低下症を患いながら、戦争の悲惨さ、 命の重さ、生きることの煌めきを詠み続ける92才の歌人。 待望の短歌集第3弾。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 夕焼けを背負いて歩み来る君よ私わたしもその真っただ中にいる 再結成したワイルドワンズ唄うなり「想い出の渚」なつかしきかな 出雲いずもでは神在月と言えるなり十月の空の抜けて真まっ青さお
エッセイ 『227日後の奇跡[注目連載ピックアップ]』 【第4回】 細見 貴子 「あの黒柴も気になっていて…」と話すと、店員からの想定外の返事が――「あの柴犬は実は…」 【前回記事を読む】ペット禁止のタワマンでこっそり小型犬を飼っていた住人。ほかの住人にバレて、管理会社に“密告”された結果…抽選の結果は、なんと、まさかの「落選」だった。販売会社の担当者からの申し訳なさそうな電話に、私は決して感情的にならず、こう返した。「そうでしたか、すごく残念です。実はずっと以前、御社のマンションを購入したことがあるんです。その時は、なんと37倍の競争率で当選したんですよ! だ…
小説 『ホームランとフォーマルハウト』 【第13回】 福原 道人 「お父さんはいないよ。妹もそう。ママは1人」…惑星の知識を誰に教わったのか聞くと、少年は急に小声になった。だがその答えはどこか変で… 【前回の記事を読む】薄汚れた半袖の兄、妹は男物のお下がり……秋なのに薄着の兄妹が気になって仕方なかった先週の約束を、水口さんは忘れるどころか、心待ちにしていたようだ。縁側には色違いの保温用水筒が三つと、いろいろない交ぜになったスナック菓子が、籠に山と盛られている。もてなしのつもりで用意していたのだろう。こんなに純粋な人は、幼子以外見たことがない。一時でも帰ってしまおうかと思ったことに恥ずかしさを…