俳句・短歌 歌集 自然 2023.05.28 歌集「緑葉の里」より三首 歌集 緑葉の里 【第13回】 上條 草雨 大いなる自然と文明遺産に抱かれて この地球(ほし)に住まう この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 花はな冷びえの夕暮ゆうぐれ時どきに遅咲おそざきの白しろめの桜花庭園飾る 慎ましく黄色い花の降成おりなして乙女心おとめごころを映し出し咲く 手を掛けて多々たた植えられた緑樹りょくじゅ見て森林の島日本を想う
小説 『僕が奪ったきみの時間は』 【第6回】 小西 一誠 「彼女さん、妊娠しているんだぞ」(……え? 妊娠?)父と母は、まるで僕が危害を加えた犯罪者のように、ひたすら謝っていた 【前回の記事を読む】吐き気と眠気で保健室へ通うようになった彼女…ある日彼女の両親が家まで来て、僕を見るなり怒りをぶつけてきた。その理由は…「お前、なんのことかわかっているのか?」それまで黙っていた父が、背後から聞いたこともない低い声で言った。「えっと……」戸惑う僕の心臓は、次に発せられた父の言葉に大きく飛び跳ねた。「緑川遥香さん、妊娠しているそうだよ」……え? 妊娠? 頭の整理が追いつかない。父…
小説 『しあわせについて』 【第10回】 杉野 六左衛門 「戦地で苦労している人がいるのに、のんきに音楽会なんて」お国のために、お国のために……。合唱をすることは非国民? 【前回の記事を読む】小声で練習していると父に「変な歌だ」と言われた。父には分かるわけがないと放っておいたが、その日以来…一年生は女学校分も担当しなければならない。毎年頼んでいる学校だから「愛想よく今年もお願いします、と置いてくればいいのよ」とサエさんは他人(ひと)ごとのように言った。朋はシズちゃんと一緒に純心(じゅんしん)高等女学校と樹幹(じゅかん)女子学園に行くことになった。純心は二人とも初め…