長男の同級生のお母さんたちは個性的な人が多く、小学校の卒業式の際、男の子はスーツにネクタイをしめるというのが普通だったのですが、「そんなの変よ、うちはセーターとズボンにするわ」「じゃあ、うちもそうする」ということになって、クラスの男子の半分はセーターとズボンで卒業式を迎えました。
先生も私たちと同年代の自由な雰囲気の女性の先生でした。同級生は幼稚園の頃からの幼なじみが多く、今も親友という感じで、「若葉台夏まつり」のときや、大晦日、新年などみんなで必ず集まるみたいです。
長男は独身ですが、友達のM君は、昨年3人目の男の子が生まれ今や3人のお父ちゃん。そのお嫁さんのNさんが、今、「わかば通信」に子育て情報を書いてくれたりしています。家庭菜園もやっているそうで先日、畑で撮った写真を見せてもらいました。麦わら帽子をかぶって日焼けしたM君、本当にいいパパになっていました。
幼き頃、M君のお母さんにうちの長男はだいぶ可愛がってもらい、よく手料理をごちそうになってご機嫌で帰ってきました。
「私のより、Mさんの料理がずっとおいしいって……」
私がそう言うと、Mさん明るく笑いつつ、「きっと、あたしの味が好みに合うんでしょう」と逆に慰めてくれたものです。若葉台には、濃厚な親戚づきあいはありませんが、一緒に子育てしてきた連帯感や、仲間意識があって、それが何歳になっても続いているようです。
「何かあったら、いつでも声をかけてね」
「私で役に立つならやりますよ」
と、そんなほどよい距離感が心地よいのかもしれませんね。たがいに相手の領域に入りすぎない仲間意識、よい意味の長屋感覚なんでしょうか。