大坂夏の陣(一六一五年)が終わり、江戸の世が本格的に始まろうとしていた元和(げんな)年間の頃、武蔵の国のある小さな藩に、奥貫宗佐隆清(おくぬきそうざたかきよ)という名の若者がいました。父親の宗助は中堅の武士として藩主の高瀬氏に仕える傍ら、余技として篠笛をたしなむという一面を持っていました。その長子として生まれた宗佐は、幼い頃から聡明な上に武芸の才の片鱗も見え、両親も行く末を大いに恃(たの)んでい…
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小説『指切り宗佐 愛恋譚 』【新連載】星河 三郎
九の歳に重い疫病を患って両目を失明。息子の行く末を思いわずらっていたら、藩内でも有数の篠笛の吹き手に
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第3回】山口 ゆり子
あれから2年、妻は度々熱を出すようになった。あの日、僕は妻の笑顔と二人の思い出を自らの手で台無しにしてしまったのだ。
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小説『ネムとジド』【第8回】喜田 美樹
「おねがいです。どうか、この子たちをひきはなさないでください。」やせたジドに寄り添うネムを見て、母は訓練士に懇願する。
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小説『猫の雨傘と僕のいる場所』【第8回】倉澤 兎
語られる両親の過去――父との離婚を考え逃げ出した母、バスの行き先は名古屋だった…
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第2回】山口 ゆり子
8年節約で2000万円貯蓄した妻。痛快なほどに家事をこなし、無駄な買い物一つしない。最初はそんな妻を自慢に思っていたものの…
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小説『海の梵鐘』【第5回】波方 遥
教会に出入りしていた男が資金を詐取して逃亡するという事件が起きた。熱心だった若い牧師が責任を取る形で転勤させられ…
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【新連載】山口 ゆり子
「私、これが欲しいの」甘ったれの彼女が選んだソファー…そのプレートには、ちょっとした国産車が買えそうな金額が記載されていた。
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小説『地上に輝く星たち』【第4回】カスミ シズカ
「――え、何、俺が悪いの?」あいつと喧嘩している自分と仲良くするのはマズイというオーラが出まくっていて…
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小説『師匠と弟子のワンダーランド』【第4回】儀賀 保秀
昨日はイケメン、今日はオッサン!「惚れました」と言われてもなあ…二日連続「弟子にしていただけませんか?」と迫られている
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小説『笑生[人気連載ピックアップ]』【第8回】大宮 雫
「可哀想な家の子だから…」「お父さんがいないから…」なんでみんなお母さんの悪口言うの? 変でも可哀想でもないのに
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小説『氷上の蠟燭』【最終回】安達 信
戦争は悪の中でも「極悪非道」の行為であり、「空襲」はその最たるもの――私はそのことを訴え語り継いでいく
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小説『あなたと虹を作るために[人気連載ピックアップ]』【第16回】福田 恭子
娘を出産して 六ヶ月が経った頃、体温計を取り出して測ってみると四十度の高熱が! 夫から「バカッ」と怒られたその理由とは
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小説『しまなみ海道に消えたミス』【第11回】風向 良雄
ドライブは初めてのふたり。ただ風景を見る旅ではない。ある男性に逢うという目的がある。「ひと夏の恋心なの」「恋心、恋ねえ…」
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小説『ぼくらの風船』【第11回】美山 よしの
理不尽な教師のいじめに苦しむ友――我慢できなくなった僕はほかの教師に相談するが…
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小説『波』【第11回】内木 宏延
僕のもっとも好きな時間はクレイン先生が聖書を朗読してくれるとき。彼の威光、そして十字架を見ると怒りが静まっていく。
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小説『笑生[人気連載ピックアップ]』【第7回】大宮 雫
ほんの30分の出来事…母が抱っこをして名前を呼んだ直後、静かに眠るように息を引き取った。死因は乳幼児突然死症候群だった
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小説『笑生[人気連載ピックアップ]』【第6回】大宮 雫
おじいちゃんとお母さんのひそひそ話。「なるべく迷惑かけないから」お母さんが泣いている…僕はどこにいても邪魔者なのかな。
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小説『笑生[人気連載ピックアップ]』【第5回】大宮 雫
「クリスマス、何が欲しい?」「おかあさんにあいたい」「…それは無理かな。君たちはね…」お兄さんが続きを言おうとしたその時
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小説『大阪弁で読む『変身』』【最終回】フランツ・カフカ,西田 岳峰
【大阪弁『変身』】虫になって2か月。久しぶりにオカンの声を聞いた…俺の頭はきっとどないかなったんや、他に説明しようがないで!
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小説『笑生[人気連載ピックアップ]』【第4回】大宮 雫
玄関が開く音がした…お父さんだ。「やだ!」必死に反抗したけど、怒鳴られて車の中に放られた。とても怖くて、声を殺して泣いた