「千代姫様へ差し上げようと思いまして」と蓋を開けると、中には、紫の布におさまって、透明で赤や橙にきらきら光る小さな杯がある。一同は、見たこともない透き通った輝きに驚きの声をあげ、千代はただでさえ大きな目を丸くして見入った。左馬助が「水晶ぞな?」と聞いた。「明の商人たちは、玻璃と呼んどります、はるかに遠い、西の国で作られたものです」「印度ぞなもし?」千代が聞くと、三太夫は、「いえいえ、もっと遠くで…
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