白髪、白い長い髭を垂らして、端然と座った老人は、手元にあった和綴じの本を取り上げ、開き、おもむろに読み始めたのであった。その背には「続千一夜物語」と書かれてあった。老人の背後には、大小さまざまないろんな樽が並んでいて、その正面の下部には蛇口のごときものが据え付けられてあった。その上に、白い金属製のプレートが横にはめ込まれ、群青色の文字をもっていろんな言葉が書かれてあった。一つの樽には「クレオパト…
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第11回】茂木 光春
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小説『モータル』【第3回】伊藤 美樹
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小説『モータル』【第2回】伊藤 美樹
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小説『雲海のエガミ』【第11回】こた
轟音が響き、部屋の外に煙が…。煙が晴れてきて、気づくと機関銃が向けられていた
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小説『モータル』【新連載】伊藤 美樹
朝は短く昼はない、大半が夜。仕組みや構造が現実の世界とは異なるカトマンザ
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小説『雲海のエガミ』【第10回】こた
「ここにあったのか…エデンの花…」幻と呼ばれる花がみつかった!
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小説『ナーダ・サーガ 「無の国の物語」』【第8回】茂木 光春
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小説『雲海のエガミ』【第9回】こた
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小説『雲海のエガミ』【第8回】こた
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小説『雲海のエガミ』【第7回】こた
「まさか…、僕が?」背の高い男の頭部めがけ、蹴りをくらわした!?
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小説『雲海のエガミ』【第6回】こた
異様な雰囲気を放つ軍艦…魚船零族狩りに周囲を囲まれて…
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小説『雲海のエガミ』【第5回】こた
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小説『雲海のエガミ』【第4回】こた
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小説『雲海のエガミ』【第3回】こた
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小説『マイ・スウィート・ロード』【最終回】
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小説『死神と森の魔女』【最終回】青井 森之助
疑いながらも渡された薬を飲むと…「涙ぐみ嗚咽を漏らした」